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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2008年04月14日 No.51
 理想の潤滑管理に近づくためのステップ
今日の「ちょっとしたヒント」
1.サンプリング改善のヒント
2.ギヤ減速機の結露
3.フィルターろ材の分類
4.再給油脂後に熱くなる軸受
今日のヒント1:サンプリング改善のヒント
 システム供用中の油の代表的なサンプルをとるには、フラッシングの 効果的な活用が非常に重要になります。統計によれば、サンプル配管や バルブなど、サンプルポートの全容積5〜7倍の量でフラッシングする と、サンプル口停滞部に溜まるよどんだ油を採取する確率は減少します。 良いサンプル油を確実に採取するため、全容積10倍以上でフラッシング することを検討してください。
 

今日のヒント2:ギヤ減速機の結露
 水冷式のギヤ減速機を使っています。水温が低い時には、減速機が結露 し、油の中に水が入ることがあります。もし床面や、ギヤ減速機につながる 冷却水配管、あるいはギヤ減速機本体が結露していたら、多分減速機内部 にも水があります。私はこの問題を二回経験しましたが、二回とも重要な 機械でした。もしこの問題を見つけたら、まず水配管の結露が止まるまで 温度を上げてください。次に、減速機の油を分析して、水の有無を調べて ください。この問題が速やかに是正されないと、大変なことになります。

(投稿: ハック・ハンスレー、予防保全担当、Mitsubishi Polyester Film, LLC.)  

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
問題)「フィルターはろ材の違いで二つに大別されますが、その名称は?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:ギヤボックスの汚染物質
質問)「グリース潤滑の軸受には、全てベント(スプリング加圧など)を付ける 必要がありますか? 弊社現場内の3,500回転のピローブロック軸受には ベントがなく、再給油脂のスケジュールは職場の合意で決まっています。 軸受は、再給油脂した2日後ごろ、通常温度の約40℃から75℃まで上昇し ますが、その後、次第に正常な状態(40℃)に戻ります。ベントは、役に 立つでしょうか?」

解答)ノリア・テクニカルコンサルタントチーム

 この過熱の問題は、流体摩擦に関係があります。すなわち、流体のチャー ニング(かくはん損失)によるもので、再給油脂したとき過充填したこと による派生的な影響です。
 通気の逃しベント口の取付けは役に立つでしょう。しかし、これは根本 原因に対処するものではありません。

 我々はあなたに、二つの問題に取組む必要があることを指摘します。

1)再給油脂が職場の伝承技術で行われていること  伝承による運用基準は、時には正しいことがあります。しかし、ここで 行われていることは、全く正しくありません。軸受は、形式、寸法、速度、 運転環境要因に基づいて、給油脂量や周期を計算する必要があります。  正しく計算すれば、過充填は最少に抑えられます。種々の参考文献に、 この計算式が掲載されています。

2)用途に合わせて潤滑油を選定する  軸受の回転速度が増加すると、油の必要な粘度は低下します。グリースの 粘度が温度によって低下するのは明らかで、用途に向けた軸受メーカーの 提案に基づいたグリースの選定が絶対に必要です。

 メーカーの提案は、平均軸受速度(回転数×(軸受内径+軸受外径)/2) に基づいて計算されています。軸受メーカーの再給油脂指針は、平均軸受 速度に対し、最低の粘度を規定しています。選定した潤滑油が、基本的な 粘度の必要条件を、若干の余裕を含んで満たしているか、検証する必要が あります。軸受の運転温度における油の粘度が最低運転粘度(カタログ値) の2倍以上であれば、潤滑油選定を再検討する必要があります。

 軸受の運転速度が3,600回転付近ならば、特に必要です。チャーニングと 過熱、両方ともグリース中の油分の減少を引き起こし、グリースの寿命と再 給油脂間隔を縮めてしまいます。




潤滑小事典の解答

解答)サーフェイス型フィルターとデプス型フィルター
*編集部注:サーフェイス型は単一ろ過寸法のろ材でできているフィルターで、表面捕捉が主になる。デプス型は、深さに従いろ過寸法が小さくなる多層のろ材で構成されたフィルターで、内部捕捉が主になる。
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