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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2007年09月18日 No.36
 “潤滑人”は利益を生み出す
今日の「ちょっとしたヒント」
1.グリースガンの保管
2.ギヤ潤滑の特有性
3.シリコンの発生源
4.結果が出ない理由
今日のヒント1:グリースガンの保管
 私は、色々な種類のグリースを使って作業しています。時には、少しの間のつもりで、グリースガンを棚の上に置き放しにして、油を分離させることがあります。これを防ぐため、使用頻度の少ないガンの場合、可動底板の棒からスプリングを引っ張り、シリンダーの蓋と可動底板の棒のくぼみにスプリングを固定することで、スプリングの力を緩めるようにしています。

(投稿:ランディー・ウィディック、振動スペシャリスト、Alcoa Inc.)

今日のヒント2:ギヤ潤滑の特有性
 クリアランスやバックラッシは、ギヤの潤滑効率に最も影響する特有な部分である。ギヤのクリアランスは、1つのギヤ先と別のギヤの底までの距離である。これは、ギヤの高さに相関して決まる。ギヤ用語でクリアランスは、ギヤの歯元の長さが相対するギヤの歯末の長さより長い距離をいう。

 バックラッシは、1つの歯の後面と次の相対する歯の表面までの距離である。これは、ギヤの幅に相関して決まる。十分なバックラッシがないと、潤滑剤はギヤを適度にコーティングしなくなり、それが過熱、騒音、歯の摩耗や損傷につながる。


潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「供用中の油のシリコン発生源は何でしょうか?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:結果が出ない理由
質問)「私達は、工場の多数の重要な装置ごとに潤滑油サンプリング計画を立てています。作動油と循環油システムにサンプリング口をつけていますが、機器の問題が起こる前の徴候がほとんど分かりません。結果として、サンプリングをしている装置で予想外の故障が起きています。この結果を改善するには、何をすれば良いでしょうか?」

解答)ノリア テクニカルコンサルタントチーム

 オイル分析の計画の有効性に影響を与える要素は、数多くあります。試験スレートの選択、アラームレベル、試験ラボの質、サンプリング頻度、サンプリング箇所、そして少しではありますが、機器の運転要因が含まれます。潤滑プログラム実施において起こり得る2つの一般的な問題は、試験法の選び方の悪さ、そして、サンプリング箇所選びの間違いです。これらは、両方とも分析結果を混乱させ、分析の精度を下げます。特に、適切なサンプリング箇所の選定は、刻々と変化する機器状態の傾向を見るのに極めて重要なことです。

 リザーバーの各ポイントから採取したサンプルで、潤滑油や汚染状態を評価することは可能です。しかし、機械的問題のために証拠を集めるため、問題の「証拠」が十分に濃縮した場所からのサンプル収集が求められます。その証拠とは、もちろん摩耗金属粉です。しばしばサンプルは、フィルター下流の圧力配管から、あるいはリザーバーの底に付いたドレン配管から集められます。その理由として、これらの場所に低コストでサンプル口を取り付けられること、簡単にアクセスでき、低コストでサンプルを集められるからです。しかしながら、これら一般的な場所は、理想的なサンプリングからかけ離れています。なぜなら、証拠がフィルターで取り除かれ、あるいは、沈殿物を集めているかもしれず、これでは油の性状に関する情報だけしか分かりません。
 サンプル口は、問題のある機械要素のごく近くから潤滑油を集められるように設けるべきです。

 不動産価値を最高に高める要因のトップ3は、「ロケーション、ロケーション、ロケーション」です。同じ概念が、オイル分析を基にした機械の状態監視に当てはまります。

潤滑小事典の解答

解答)ごみ(異物)や消泡剤、フィルターのマイクロガラス繊維など。

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ルーブ・チップス ニュースレター
2007年09月03日 No.35
 “潤滑人”は利益を生み出す
今日の「ちょっとしたヒント」
1.水汚染源を正確に特定
2.潤滑剤調達のガイドライン
3.高温用グリース
4.ディーゼルエンジン油のサンプル
今日のヒント1:水汚染源を正確に特定
 最近、冷却塔の水ポンプを駆動している小型の500馬力蒸気タービンと、ギヤボックスを分解整備しました、整備後、最初の月間オイルサンプリングにおいて、高い含水量を示しました。考えられる全ての水の侵入源を排除するため、手当たり次第対処するより、むしろ、水の浸入源の特定を試みました。

 ギヤボックスは、タービンとギヤ両方の油溜めを兼ね、軸駆動の油ポンプ、外部からの油冷却器、フィルターおよび小さな沈降ポットが付属しています。
小型で透明なアクリルのサイトグラスを、タービン軸受ハウジングのドレン口および油冷却器のドレン口に、装置の運転中取り付けました。ちょうど一日後、ガバナー側のタービン軸受ハウジングのサイトグラスに乳白色の油を伴った0.5オンスの遊離水が認められました。このことで、水の浸入源の調査がかなり絞られました。
 考えられる浸入源は3つ。ハウジングのブリーザーは乾燥剤入りで、変色していなかったため対象外です。軸受ハウジングの水冷ジャケットのバルブを試験的に閉めましたが、水はなくなりませんでした。タービンケーシング内の40気圧蒸気をシールするカーボンリングに面したラビリンス型のオイルシールが、最後のチェック対象となりました。これを交換するため、グレードアップしたベアリング・アイソレータを注文しました。これで、水による汚染問題を解決できると期待しています。

(投稿: ケルビン・ベラミ、信頼性技術者、Eastman Chemical Company)

*注) ベアリング・アイソレータは、ラビリンス・オイルシールとも呼ばれる。
用途は軸受シール、形態はラビリンス、構造はメカニカルシールに似ている。

今日のヒント2:潤滑剤調達のガイドライン
 潤滑によるメリットを最大限に生かし、設備の稼働時間の最大化を試みる。これは、単に正しい潤滑剤の選定と監視をするよりも上位の手法だ。しかし一方で、第1ステップとしては、正しい潤滑剤を入手することだ。これは、必ずしも思うほど簡単ではない。それは多数の業者・独占的な外注先から、あるいは種々様々の品種から、あるいは定性的に発注を決断しなければならないからである。このことは、用途および潤滑剤変更の重要性の理解不足によって、さらに難しくなる。同じ名前や同じ供給者からの潤滑剤ですら、わずかな調合の変更あるいは製造場所の変更を経験することもある。あってはならないことであるが、製造会社の合弁化、買収および製品打切りの急増と共に、通告なく行われることも皆無ではない。

出典書籍:「Machinery Lubrication」(英語版)2007年7・8月号より抜粋

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「高温の運転温度が予想されるときに必要とされるグリースは、滴点の高い方か、あるいは低い方か?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:ディーゼルエンジン油のサンプル
質問)「フラッシングの必要な油溜めがあります。設備の中で使っている潤滑油と同じものを使うべきでしょうか。ディーゼル燃料、あるいはクリーニング用溶剤でしょうか?」

解答)マーク・バーンズ(Noria Corp.)

 ディーゼルエンジンからサンプルオイルを採る最も良い方法は、オイルポンプとフルフローフィルターの間のどこか、主圧力供給ラインにサンプルバルブを取り付けることです。多くの新しいエンジンには、このバルブが設置されています。例えば、Caterpillar(キャタピラー社)のエンジンなど。他のメーカーも、同様に対応しているはずです。

 我々は、オイル分析のためのサンプリングには、通常「ミニメス」と呼んでいるものを選びます。例えば「Stauffシリーズ20」の油圧試験フィッティングがあります。
 サンプルバルブを設置できなければ、ドレンのサンプリングは勧められません。その代わり、吸引サンプリング・ガンとナイロンチューブを計量棒の穴に差し込みます。クランクケースの底からスラッジを吸引しないように注意してください。まずは、計量棒を使って、チューブの長さを測ることを勧めます。一般的にはチューブを計量棒より25センチ長く切り、計量棒の長さより1センチ短く差し込むと正しい寸法になります。また、チューブは先を斜めに切ると良いでしょう。しつこいようですが、底からサンプリングするのを避けてください。

 ちなみにあなたは、粒子数測定についても言及していますが、この場合も、適切なサンプリングバルブを設置されることを強く勧めたいと思います。

潤滑小事典の解答

解答)高い方

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