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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2007年06月18日 No.30
 “潤滑人”は利益を生み出す
今日の「ちょっとしたヒント」
1.黒ガス管とステンレス管
2.保守手順の改善
3.ベータ値って何?
4.新油の粒子計数と干渉
今日のヒント1:黒ガス管とステンレス管
 点検やろ過のため、ギヤボックスを改造する時は、黒ガス管(亜鉛めっきのない鋼管)の代わりに、ステンレス管の使用を検討して下さい。黒ガス管の場合、わずかな時間経過後、内部に皮膜ができ、ギヤボックス内部に剥がれ落ち、検査の結果が不正確になります。高湿度や頻繁に水洗する場所で、このような現象が顕著に現れます。

(ジェフェリー・メイ、Tate & Lyle社 機械潤滑技術者)

今日のヒント2:保守手順の改善
 信頼性チームが、保全作業と手順を工夫し改善するため、潤滑担当者の知識を利用するまでになった。知識の利用により、潤滑や保全作業計画の成功事例が増え、潤滑担当者の自尊心と、信頼性プログラムの有用性が高まる。潤滑担当者は、予防保全作業を行うたびに、その手順や巡回経路を検証するだろう。
 これら仕事の1つ1つが改善の機会になる。変更が必要な時は、この潤滑技術者は現場の経路計画書に書き加えることができ、そして同意を得るため、この提案した変更を潤滑チームと一緒になって見直す。
 例えば、下記のような項目となろう。

  • 潤滑剤のタイプ
  • 潤滑剤の量
  • リストに加える機器
  • リストから外す機器
  • 経路手順ステップの変更

  • 出典書籍:「Lean, Reliable and Lubed 2007」コンファレンス予稿集

    潤滑小事典
     あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
    質問)「どのようにしてフィルタのベータ値を計算するか示しなさい」

    解答はこちら

    ICML検定について詳しくはこちら
    読者の質問から:新油の粒子計数と干渉
    質問)「新油の粒子数を測定する時、添加剤の干渉により正確に数が測定できずに困っています。特に、15W40番のディーゼルエンジン油に当てはまります。粘度指数向上剤や、分散剤が主な問題点であろうと予測しますが、ディーゼル油やマルチグレードの新油の粒子数を正確に測るため、干渉を排除する方法がありますか?」

    解答)アシュレイ・メイヤー(Noria Corp.)

     ご指摘のとおり、ある種の添加剤は粒子計数を邪魔します。多分、究極の悪玉はシリコーン消泡剤で、これは油に溶けないばかりか、5〜10ミクロン幅の微小球体として懸濁します。

     清浄剤のようなある添加剤は、外界温度ではほどよく溶解しませんので、粒子計数前に油を80℃程度に加熱すると、これらの添加剤の溶解度が良くなるでしょう。しかし、消泡剤は悪玉のまま残ります。グループ2の鉱油系基油は、グループ1より添加剤溶解特性が悪いので、残念ながらこの問題を複雑にします。光学式の粒子カウンターを用いれば、添加剤の干渉のいくらかは軽減することができるでしょう。

     第2の選択肢は、ポアブロック粒子計数法を試みることですが、3桁以上の測定数が得られないこと、また、その測定結果は、おそらく光学式の粒子計数と相関関係が取れません。

     さもなければ、干渉が起きることを認めるのです。いつも同じ粒子係数法に沿っていれば、結果を傾向で見ることができるでしょう。  ポイントは、常にきれいなサンプルを基準値として設定することです。

    潤滑小事典の解答

    解答)フィルタにかける前の指定寸法より大きな粒子数を、フィルタを通過した後の
       同じ指定寸法より大きな粒子数で割る。

    英語版はこちら


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    ルーブ・チップス ニュースレター
    2007年06月04日 No.29
     “潤滑人”は利益を生み出す
    今日の「ちょっとしたヒント」
    1.ギヤボックスのアクセサリー
    2.転がり軸受の汚染
    3.2つの添加剤の相違点
    4.油溜めのフラッシング
    今日のヒント1:ギヤボックスのアクセサリー
     ギヤ式減速機に、実践的なアクセサリー(付属品)を付けてグレードアップする際、私なら、オスの油圧クイックコネクタと油溜めの底の間にボール弁を設置したい。この方法なら、カップリング部に洩れが生じたり、交換する必要がある時、バルブを閉めれば稼働中に多くの油を失うことなく交換できる。

    (ボブ・ロバートソン、Cargill社 潤滑担当者)

    今日のヒント2:転がり軸受の汚染
     どんな種類の固形粒子でも、転動体と軌道の間に閉じ込められると、軸受の寿命を短くする頻発原因となる。従って、異物は出来るだけ軸受の外に出すようにし、そして潤滑油は、堆積物が形成されるような酸化が進行する前に、速やかに交換するべきだ。酸化防止剤添加の潤滑油は、過度の酸化を起こさず、軸受の寿命を大きく伸ばせる。

    出典書籍:「Lubrication Fundamentals」(潤滑の基礎)

    潤滑小事典
     あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
    質問)「極圧添加剤と抗スカッフィング添加剤の相違は何か」

    解答はこちら

    ICML検定について詳しくはこちら
    読者の質問から:シールの交換時期
    質問)「フラッシングの必要な油溜めがあります。設備の中で使っている潤滑油と同じものを使うべきでしょうか。ディーゼル燃料、あるいはクリーニング用溶剤でしょうか?」

    解答)ボブ・スコット(Noria Corp.)

     除去しようとしている堆積物のタイプについて言及されていないので、ちょっと一般的な解答になってしまいます。

     機器用潤滑油は、多分、最も悪い洗浄剤でしょう。しかし、適合性や、クロスコンタミのような問題は出てこないでしょう。いくつかの潤滑油会供給元が、鉱油ベースのフラッシング油を提供していますが、これは良い選択肢です。

     ディーゼル燃料は炭化水素の一種で、使用している鉱油系潤滑油と完全に混合するでしょう。これは、潤滑油より良い洗浄剤になると思われ、そして、適合性の問題はないでしょう。唯一の問題は、フラッシング後に油溜めに残ったディーゼル燃料が、新しく添加した潤滑油を薄め、粘度を下げることです。

     化学洗浄溶液、あるいは洗浄剤は、洗浄には最も良い選択肢でしょう。しかし、油溜めから洗浄溶液を確実に、全て排出しなければなりません。つまり、使用する潤滑油で、充填および排出(フラッシュ)をすることになるでしょう。最後に、運転する装置・設備で使用する新しい潤滑油を充填します。洗浄溶液が少しでも残っていると、水とのエマルションや泡立ち、エアレーションの問題が起きるでしょう。また、化学溶液が油溜めの中の塗装やシールに影響を与えないことを確認してください。
     温度や流速も、フラッシングの効果に影響します。

    潤滑小事典の解答

    解答)相違点なし。

    英語版はこちら


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