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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2007年05月21日 No.28
 “潤滑人”は利益を生み出す
今日の「ちょっとしたヒント」
1.ポンプの油に空気が入ったら
2.作動油のフラッシング
3.2つのISO粘度グレード
4.ギヤボックスのサンプリング
今日のヒント1:ポンプの油に空気が入ったら
  ポンプの吐出側にある圧力計の針が跳ね回っている時は、多分油の中に空気が入っています。空気がシールを通って侵入するのを検査するため、ポンプのシャフト・シールへ油をスプレーして下さい。一時的に空気混入が少なくなることが、ポンプの音が静かになることでわかるでしょう。

今日のヒント2:スラッジとワニスの謎
 フラッシングは、装置が新しい時、装置導入後の運転中、あるいは特に修理後著しい汚染が起きてしまった時に、しばしば必要になってくる。現場で組立てられる大きな装置には、一時的に防食処理した部品を取り付けることがよくある。装置にきれいな作動油を充填する前に、これらの防食剤を除去しないと、作動油の中に徐々に防食剤が溶け出し、そしていくつかの点で性能が低下するだろう。例えば、エマルションが促進されたりする。

 もしフラッシングが必要なら、使用する油のグレードあるいは類似の組成で、低粘度グレードを利用するのが望ましい。重要な部品(バルブ、油圧ポンプ、モーターなど)には、処理の目的を妨げる有害な粒子汚染物質の堆積を避けるため、フラッシング作業中は縁切りやバイパスするのが好ましい。適当な外部ポンプで、完全に系内や適切な補助フィルタを循環させるには、最低量のフラッシング油の投入で十分だろう。
 フィルタを定期的に点検し、フィルタに戻ってくる流体中の粒子数が、十分 なレベルに低下するまで、フラッシングを続ける。

出典書籍:「Hydraulic Fluids」(英文)

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「潤滑油のISO粘度グレード ISO VG22と、ISO VG68の間に属する2つの粘度グレードは?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:ギヤボックスのサンプリング
質問)「はねかけ潤滑のギヤボックスからサンプル油をすばやく採取する方法はありますか? 私は現在、真空ポンプによるサンプリング方式を用いています。この方法は、多くのギヤボックスからサンプリングする時に、多くの時間がかかります。」

解答)ノリア テクニカルコンサルタントチーム

 真空ポンプによるサンプリングは、通常作業量が多く、時間がかかります。ギヤボックスからサンプリングする工程を早くする最も良い方法の1つは、サンプリングをしようと思うギヤボックスの排油孔に、常置のサンプル弁を取り付けることです。このサンプル弁には、ギヤボックス側にチューブを付けて、このチューブをギヤボックスの油溜めまで延びるようにし、油溜めの底と壁、そして歯車より離れるように設置します。これらと同等の製品メーカーは、ノリアのバイヤーズガイドで、最新情報を見ることができます。

ノリアのバイヤーズガイド 最新情報はこちら

 あなたは、真空ポンプを続けて使う必要がありますが、これらのサンプル弁はギヤボックスを開ける、チューブを挿入する、サンプルを吸引するなどの時間を短縮するでしょう。この方式の弁は、産業界のベストプラクティスを助長し、そしてサンプルデータのブレ幅を減らします。検査したサンプルから得られるデータは、あなたの計画に対して、より正確で貴重なものになるでしょう。

 サンプルの採油は、多くの人が望むより時間がかかりますが、これはあなたの作業計画の重要な要素です。粗悪なサンプルは、すなわち粗悪なデータです。油のサンプリングにおいて、整合性と再現性を確かなものにするため、文書化することが必要です。
 粗悪なサンプルを2回採るより、良いサンプルを1回採る方が、結局短時間で済むということを忘れないで下さい。

潤滑小事典の解答

解答)ISO VG32とISO VG46

英語版はこちら


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ルーブ・チップス ニュースレター
2007年05月07日 No.27
 “潤滑人”は利益を生み出す
今日の「ちょっとしたヒント」
1.レーザーレベル計を活用
2.スラッジとワニスの謎
3.不適合グリースを混ぜたら
4.シールの交換時期
今日のヒント1:レーザーレベル計を活用
 回転機械の潤滑油レベルを測定するため、レーザーレベル計を使用しています。最初に、シャフトのセンターラインを決定し、これを起点として、ハウジングの外にセンターラインをシフトさせます。次に、軸受ピッチ円の直径(平均直径)の半分を測定し、シフトしたセンターラインの下側に線を追加します。軸受ピッチ円の直径の値は、外周と内周を足して2で割ったものとなります。
 下側の線は、最も低い回転体の中点になります。レーザーにより測定した正しい油面を、この下線に投影しました。この方法により、ハウジングから離れた場所にある給油装置のオイルレベルは、正しい位置より0.5インチ低く設定されていたことを確認しました。軸受のサイズは6313で、今まで給脂されていませんでした。この設備の修復コストは、約3万ドルかかります。 レーザーレベル計のコストは、たったの50ドルです。

(投稿:デビッド・ガン、Cariboo Pulp & Paper)

今日のヒント2:スラッジとワニスの謎
 「それは屋根に塗るタールのような物質です。何にでも付着します。そして、癌のように広がります。潤滑油交換の際のフラッシングで除去したと思っていましたが、潤滑油中に潜んでいるため機械の中にすぐに再現されます」。これが何か解りますか? スラッジとワニスです。
 あなたは、何がそれを引き起こすか、そして、どのように広がるのを止めるべきかわかっていますか? それが潤滑油交換後の再生をいかに防止できるか知っていますか? 大切なのは、その破壊的な危険性を知ることです。

 近年、Noria社は、産業機械分野において、スラッジとワニスにかかわる多くの問題と向き合ってきました。これらにはいろいろな解釈がありますが、おそらく、機器の信頼性向上に対する要望が、これらの問題と関わっています。今日の機械ユーザーは、スラッジとワニスが潤滑と機器信頼性に与える影響に対し、多くの知識を得るようになりました。ユーザーは検査間隔を短くしたり、頻繁に問い合わせたりして、スラッジとワニスに迅速に対応しています。

(ジム・フィッチ、「リライアブル・プラント」のコラムから)

記事の続きはこちら(英文)

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「不適合グリースを混ぜると、何が起こりますか? いくつか挙げてください」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:シールの交換時期
質問)「シールの交換時期について教えて下さい」

解答)ドリュー・トロイヤー、 Noriaシニアテクニカルコンサルタント

 シールは、潤滑油を保持し、塵埃や泥を遮断するため、回転軸の潤滑維持に不可欠な存在です。十分なシール機能を得るためには、清浄で傷のないシール部品を正しく装着する必要があります。
 以下をチェックし、問題があれば、すぐにシールを交換してください。

1) シールリップのダメージ、アウターシェルの曲がり、カッピング、傷、かじりについて調べてください。

2) シールエッジを調べてください。新しいシールは、エッジがシャープです。エッジが平坦になっている場合、交換が必要です。

3) 硬さ、もろさ、もしくはシールリップの割れを調べて下さい。シールリップ領域がフレキシブルな状態でなければ、交換が必要です。

4) シールリップ接触幅をチェックしてください。接触領域が1大きすぎるようなら、シールが過度に消耗しているか、強度が失われている可能性があります。

5) シール境界線の内外を観察して下さい。シールリップの柔軟性の変化が、漏れの原因となる場合があります。

6) アウターシェルと密着させるためのシールスプリングをチェックしてください。シールスプリングはシールリップの柔軟性を変化させ、漏れの原因となる場合があります。

7) シールリップの内部と下部、軸受ケージとシール間のケーシングの塵埃をチェックしてください。また、スラッジや他の汚染物質の堆積状況を調べて下さい。シールは、常に清浄でなければいけません。

潤滑小事典の解答

解答)耐熱性の低下。せん断安定性の低下。ちょう度変化。

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