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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2007年03月26日 No.24
 潤滑油の言いたいことを聴けていますか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.サンプリングチューブの工夫
2.初期設定ミスは後で効く
3.高温用グリース
4.油分析データの変動

今日のヒント1:サンプリングチューブの工夫
 吸引ポンプが付いたサンプリングボトル(バンパイア、などと呼ばれています)に付帯するプラスチックチューブは、しなやかで曲がりやすいので、細いワイヤーでコイル状に周辺を巻いてください。この工夫で、チューブは真直ぐな状態で目的の深さまで到達し、サンプル汚染の原因となる貯油槽の側面に触れることはありません。

(投稿:Tim Monk、ろ過スペシャリスト、Wyko Fluid Power Services)

今日のヒント2:初期設定ミスは後で効く
 油圧システムの立ち上げ時に、不適切な仕様設定を行ってしまうと、潤滑不足などを通じ、キャビテーションおよびエアレーションによる損傷原因となる場合があります。これらのダメージが機器損傷として見えるようになるまで、数百〜数千時間かかり、要因追求ができなくなるケースが多々あります。
 油圧システムの稼動に関した限定的講習しか受けていないことによる、メンテナンススタッフの誤解や理解不足などがそれらの主な原因です。それ以外に、真の原因はありません。たとえば、稼働中の循環油圧系はフィッテイングを経由して配管接続するといったことにも、特別な注意が払われていなかったりします。

出典書籍:「Insider Secrets to Hydraulics」(油圧システムの裏技)

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「高温用の非セッケン系グリースを2種類教えて下さい。」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:油分析データの変動
質問)「油中の亜鉛の検出数値が変動してしまう理由について教えてください。」

解答)マーク・バーンズ、 Noria Corporation

 サンプル油中に、亜鉛が存在する理由として、いくつか考えられます。真鍮や、電気亜鉛メッキ・溶融亜鉛メッキなど、亜鉛を含む合金や、表面に亜鉛層を有する材料の摩耗による汚染が、要因の1つです。また、耐摩耗、耐酸化添加剤としてジアルキルチオリン酸亜鉛 (ZDDP)、などが有名ですが、これらにも亜鉛が含まれています。
 データを変動させる最も一般的な原因は、不適切なサンプリングです。サンプリング精度は、正しい採取ポイントで、同じ方法と手順を用いているかにかかっています。正しいサンプリングの手順書に対応できる機材を持っていないなら、まずそれらを整備してください。

 他の要因は、間違ったメイクアップオイルの注ぎ足しなど、亜鉛濃度を変えてしまう行為をしていないか、あるいは、(分析ラボ間のデータでは良くあることですが)異なる分析装置を用いていないかに注意してください。機器の摩耗により生じる亜鉛粉のサイズの変化なども考えられるでしょう。

潤滑小事典の解答

解答)ポリウレアグリースと有機ベントナイトグリース

英語版はこちら


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ルーブ・チップス ニュースレター
2007年03月05日 No.23
 潤滑油の言いたいことを聴けていますか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.油面レベルと発泡
2.業者変更と油不適合
3.シール部損傷の原因
4.軸受用グリースに油を補充?

今日のヒント1:油面レベルと発泡
 循環系で発泡させないため、消泡剤を添加する前に、まず油面レベルをチェックして下さい。油の量が多すぎても、少なすぎても、潤滑油の発泡問題を引き起こす場合があります。潤滑油と接する部品は非常に多く、ギヤボックス中で高速回転する小さなギヤなどが、油を跳ね上げたり、かき混ぜたりしている場合があります。また、油が少ない場合や、渦が生じている場合は、循環ポンプの入り口側でエアを噛みこみ、リザーバー内に発泡を生じさせます。
 発泡の原因となる油面レベルがわからない場合は、透明なパイプをザーバーの底までまっすぐ挿入し、パイプの片端を何かで覆って密閉し、引き抜いて実際の油面を観測してください。内部の形状や構成部品がわからない場合、リザーバーには何も入れてはいけません。

(投稿:Van Richard、信頼性技術者、Georgia Gulf Corp.)

今日のヒント2:業者変更と油不適合
 MRO(消耗品の補充)契約は、多くの会社で、3〜7年のサイクルで見直され、再契約されています。 潤滑剤も、他の石油製品と同様、前例がないほど価格が上がり、契約見直しの対象となっているかもしれません。
 前述のやり方は、本質的に悪くはありませんが、潤滑剤供給者を切り換える際に起こる一定の落とし穴があります。価格や、流通機構や、サービスやサポートなどのビジネス局面以外で企業が直面する最も大きな問題は、“潤滑剤の適合性”です。

記事の続きはこちら(英文)

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「シール部の膨潤や、収縮の一般的原因は何ですか?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:軸受用グリースに油を補充?
質問)「我々はグリースをリフレッシュするために、転がり軸受に定期的にオイルを汲み入れていますが、この方法の妥当性がわかりません。これは良い方法ですか?」

解答)ジェイロッド・ポッティガー, Noria Corporation

 この方法を初めて聞きますが、良い質問です。「良くない」というのが答えです。ご承知のとおり、グリースは、潤滑剤中に増ちょう剤を分散した製品です。グリースは使用中、時間の経過に伴い分離や乾燥を生じます。油分は減り、増ちょう剤は残されます。作業者は、分離した油を補充したいのでしょうね。特定の条件では問題がないかもしれませんが、当然ながら、ここではグリースを補給するべきです。 私の見るところ、この方法には2つの問題があります。

 第1の問題は、グリースを混ぜるのがそんなに簡単でないことです。単に増ちょう剤に油を注ぐだけでは、グリースは得られません。ほとんどのグリースは、増ちょう剤の副生成物形成を考慮し、制御された条件(温度と圧力)で作成されます。次に、副生成物が取り除かれます。そして、必要な濃度、密度、粘度を与えるために、他の添加物と油を加えます。その後、所定の特性を得るための均質化工程をバッチ処理で実施します。お分かりのように、ただ油を加えるだけでは、古いグリースを洗い流すだけです。

 第2の問題は、新油をグリースに混ぜること。新油と古いグリースが混ざった場合、不適切な組成となり、グリース特性が大きく変化し、多くの問題を引き起こす原因となります。グリースの粘度、基油の粘度の変化、添加剤の希釈、添加剤の機能を阻害する多くの化学反応などは、潤滑上の変化を引き起こし、性能を損なうことにつながります。

 グリースの選定、適切な補給量の推定、再給脂の頻度の選択を適切な方法で実施してください。これらの試算値は、軸受のタイプ、回転速度、形状に依存し、特に運転条件(温度、湿度、粒子による汚染、シールタイプなど)に依存します。他には、手動給脂であるか、連続した自動給脂であるかが考えられます。これらを正しく選定した場合、グリースをリフレッシュする必要は全くありません。

潤滑小事典の解答

解答)基油や添加物との適合性の問題

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