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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2007年01月22日 No.20
 潤滑油の言いたいことを聴けていますか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.油種をすばやく確認
2.コンプレッサ用合成潤滑剤
3.はねかけ潤滑下のギヤ
4.サンプルポートの“位置”

今日のヒント1:油種をすばやく確認
 オイルが、ポリアルキレングリコール(PAG)であることを確かめるクイック試験を紹介します。PAGは、ブレーキ、コンプレッサ、ギヤボックスで一般的に使用される潤滑流体です。確認したい試料に、鉱油ベースのタービン油を少量混ぜてください。 タービン油と混ざらないなら、PAGの可能性が高いと言えます。

(投稿:Noria テクニカルコンサルタントチーム)
今日のヒント2:コンプレッサ用合成潤滑剤
 コンプレッサ用合成潤滑剤市場は、コンプレッサの適用ニーズにより変化を続けています。合成潤滑剤は、優れた適用性と付加価値により、ほとんどのコンプレッサに広く受け容れられています。この傾向は今後も続き、省エネ、長寿命化、環境適合性などが、潤滑剤選択に影響を及ぼし続けるでしょう。多くの場合、環境や法規制の潜在要求が、新興市場の成長に影響するハイレベルの技術力を要求しています。

出典書籍:「Synthetics, Mineral Oils, and Bio-Based Lubricants」より

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「はねかけ潤滑下のギヤにおいて、一般的に推奨される油面レベルは?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:油中データの引き出し方
質問)「工場には多くの重要な設備・システムがあるため、これらに、四半期ごとの油のサンプルプログラムを適用しています。油圧システムや循環システムに、サンプリングポートを設置、分析を実施しましたが、警告レベルに到達することはまれでした。潤滑状況に問題はないと考えていましたが、サンプルプログラムを適用していたシステムで思わぬ損傷を経験しました。この問題を改善するために何をすべきですか?」

解答)Noria テクニカルコンサルタントチーム

 油の分析プログラムでは、多くの要素が係わることに注意が必要です。警告レベル、実験室の品質、サンプルリング頻度、サンプリング場所、設備の運転要因などが挙げられます。これらの事前検討を怠ると、不適切な分析/評価試験法の選定や、不適切なサンプルポート設置などの問題が頻発します。
 分析/評価試験法の選定の間違い、不適切なサンプリングは、データを混乱させ、それ自体を意味のないものにします。適切な箇所からのサンプリングは、設備状態の変化をキャッチする要となります。
 ほとんどの貯油槽において、様々な位置から潤滑油のサンプルを採取して、汚染状態を把握することは可能です。しかしながら、機械的な問題に関するデータ収集を目的とする場合、その“証拠”が最も集中する位置から、サンプルは採取しましょう。一番の証拠はもちろん、摩耗金属粉です。
 分析試料をフィルタ後の圧力配管ラインや、貯油槽底ドレイン管路などから採取する例が多いようです。サンプリング機器の設置や、アクセスが容易だからです。しかしながら、これらの位置は正しくありません。金属粉がフィルタで除去されていたり、流れで持ち去られている可能性があるためです。サンプルポートは、常に問題となる機器の近傍に設置しなければなりません。

 不動産取引では、不動産価値を最大にする3大要素が「Location、Location、さらにLocation」と言われています。同じ概念が、油分析をベースとした設備状態監視プログラムにも当てはまります。

潤滑小事典の解答

解答)最低面の歯底を完全におおう油レベル

英語版はこちら


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ルーブ・チップス ニュースレター
2007年01月09日 No.19
 潤滑油の言いたいことを聴けていますか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.ブリーザーを持ち上げて使う
2.油中水分のカンタン分析法
3.油の添加剤が枯渇すると
4.油中データの引き出し方

今日のヒント1:ブリーザーを持ち上げて使う
 ギヤボックスのベントやブリーザーは、電動ファンが発生させる気流よりも、離れた高い位置に設置して下さい。電動ファンの巻き上げた塵・ほこりは、思わぬブリーザー閉塞の原因となります。パイプの継ぎ足しなどでブリーザーの位置を持ち上げ、高い場所で通気を行うことにより、閉塞は防げます。

(投稿:Noria テクニカルコンサルタントチーム)
今日のヒント2:油中水分のカンタン分析法
 油中の水分を検出するクラックルテストは、総汚染量のみを示しますが、試験は簡単です。潤滑油のサンプル少量を160℃(320F)に保持したホットプレートに滴下します。油滴に水分が含まれる場合、ホットプレート表面に到達後、すぐにパリパリと音を立てます。パリパリという音は、含まれる水が沸騰する音です。このテストの水分検出限界は、およそ0.1%までです。それ以下の水分量でも、軸受 の寿命低下を引き起こしますが、現場の試験として有効です。

出典書籍:「ractical Plant Failure Analysis」より

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「油の添加剤が枯渇して引き起こすいくつかの問題は?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:油中データの引き出し方
質問)「600リットル容量の貯油槽から、8基のタービン軸受に、150リットル/分の潤滑油を供給しています。潤滑油は、1台のポンプとフィルタを経て8基の軸受に分流しています。 貯油槽へ戻る前の複数リターンラインから、油のサンプルを採取しています。このサンプルは、摩耗の兆候を示していません。軸受の故障の兆候が認められた時のサン プル分析では、鉄:4ppm、スズ:2ppm、アルミニウム:1ppm、シリコン:2ppm、ナトリウム:2ppm、マグネシウム:2ppmが検出され、他には何も検出されませんでした。粘度は、公称68に対して66.7でした。このサンプルは、なぜ問題を示さなかったのでしょう。」

解答)マーク・バーンズ, Noria Corporation

 質問の解答は、「希釈」。この一言でまとめることができそうです。油の流量が多いため、摩耗により生じる金属元素の検出レベルが低くなりやすい状況と考えられます。油の分析では、摩耗残渣はppm単位で測定されます。従って、あなたが意味する「2ppmのスズ」を正確に表現すると、潤滑油1kgあたり2mgのスズとなります。
 タービン系など、大量の潤滑油が循環している状態では、同じ量の摩耗残渣が発生しているとしても油の量がはるかに少ないウエットサンプシステムに比して、極めて低い検出量となります。
 希釈の影響を最小にするには、可能である限り、軸受の近くでサンプリングして下さい。また、フラッシング量を含め、毎回同じ方法と状態でサンプリングするようにしてください。また、残渣が全く含まれない「ゼロppm」を正常値とするほど意識的に厳しく管理する必要があるかもしれません。同時に、どんなわずかな増加でも、警告的な状態を想定した方がいいでしょう。
 他の可能性として、摩耗残骸の発生が少ない故障メカニズムや、通常の分光分析では検出できない大きな摩耗粒子(5ミクロン以上)が形成されているなどの可能性がありますが、このケースでは、希釈が最も確度が高いでしょう。

潤滑小事典の解答

解答)酸化、泡立ち、過度の摩耗、錆の促進など

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