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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2006年12月18日 No.18
 潤滑油の言いたいことを聴けていますか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.ドラム缶のお掃除には
2.ろ材選択のガイドライン
3.摩耗粉トレンド豆知識
4.コンプレックスグリース
5.ギヤボックスの油

今日のヒント1:ドラム缶のお掃除には
 ドラム缶のほこりや土を取り除く作業は、通常、ぼろきれを用い、ほこりや土をドラム缶の縁まで押し出し、下に落とすといった退屈な仕事ですね。この作業を楽しく、簡略化する道具を探しました。
 最も効果的なツールは、車用の「カリフォルニア・カーダスター」です(日本ではインターネット通販などで購入可)。
 私たちは最も大きいサイズのダスターを使用しています。数回素早くふき取るだけでダスターはゴミを吸い取ります。数か月使用しても、新品と同様に機能しています。作業員の評判も良く、仕事の効率が良くなりました。

(投稿:Tom Muckian, The Whitmore Manufacturing Co.)
今日のヒント2:ろ材選択のガイドライン
 フィルタのろ材として、グラスファイバーやセルロースを選ぶ際の留意点をお教えします。

●グラスファイバーろ材:
 -単位面積あたりの空孔数がより多い
 -空孔サイズの粒子捕捉能の仕様との合致性が良い
 -高い粒子捕捉能力
 -使用上限温度が高い

●セルロースろ材:
 -ファイバー直径が大きく、粒子捕捉に使われる空間を占有する
 -空孔サイズの仕様合致性が良くない
 -吸水性がある
 -疲労および高温で損傷する心配がある

今日のヒント3:摩耗粉トレンド豆知識
 摩耗のトレンドはシステムによって異なります。例えば、ギヤや軸受を含むシステムから発生する摩耗粉は、はじめにかなり高いことが想定され、特に慣らし運転をしていない場合は、その傾向が大きくなります。システムが安定化するまでの間、摩耗粉レベルは、ゆるやかな減少傾向を示します。そして、システム表面の潤滑状態が良好になるにつれ、許容範囲内のわずかな摩耗レートに近づいていきます。
 最終段階では、装置は疲労や寿命に伴う損傷傾向を示し、摩耗粒子の形成速度が定常的に増加します。

出典書籍:「Wear Debris Analysis」より

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「グリースの“複合”で得られる顕著なメリットは?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:ギヤボックスの適切な保管方法
質問)「ギヤボックス中の油は、どの位もつのでしょうか」

解答)ジェイロッド・ポッティガー, Noria Corporation

 ギヤボックスが適切に保管されるなら、油は数年もつかもしれません。
以下のポイントに留意して下さい:
 最初の留意点はユニットのヘッドスペースです。 ギヤボックスは油でいっぱいに満たし、さらに気相防食剤(VPCI)を含んだ、保存用の油を用いて保管すべきです。この場合、シャフトシールからの油洩れに注意して下さい。
 さらに、ブリーザーは必ず外して下さい。湿った空気が入らないようにプラグを差し込みます。むき出しのシャフトを適当な防腐剤で被覆するのも忘れないように。
 VPCIがない場合、油に浸っていない部材は、乾燥状態になって、腐食しやすくなります。シャフトが定期的に回転するとしても、はねかけ潤滑の軸受などには、油が行き届かない場合もあります。
 適切な処置を取るなら、長期間リスクの少ない状態でギヤボックスを 維持でき、油ももちます。

潤滑小事典の解答

解答)滴点(グリースが高温で液状になり滴下し始める温度)が高くなること。

英語版はこちら


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ルーブ・チップス ニュースレター
2006年12月04日 No.17
 潤滑油の言いたいことを聴けていますか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.クーラントは軸受を壊す
2.貯蔵室はこんなふうに
3.汚染防止のアクセサリー
4.4つの固体潤滑剤
5.酸価とタイミングオイル交換時期

今日のヒント1:クーラントは軸受を壊す
 10年の間稼働したいくつかの機器のうち、クーラントの汚染によるスラスト軸受の損傷が2年ごとに生じるものがありました。軸受はハウジングにセットされ、キャップ側端のみがシールされている状態です。ボールスクリュー側にはハウジングに設置したゴム製バンパーが設置されていますが、ボールスクリューのネジから滴るクーラントが軸受 に到達してしまいます。これが、充填したグリースを洗い流すだけでなく、汚染も引き起こしています。
 私たちは、クーラントが軸受ケーシングに到達しないように、ボールスクリュー周囲に圧縮空気吹き付ノズルを設置し、ブローオフしました。この対策と、自動遮断システムの導入により、メンテナンスコスト、生産コストを大幅に低減できました。

(投稿:Ryan Schlumbaum, Maintenance, Busch Mfg.)
今日のヒント2:潤滑油貯蔵室はこんなふうに
 潤滑油の適正な温度管理は重要です。貯蔵室は、コークスのダスト、セメントのダスト、織物くず、さらに、埃やすすなどの汚染源から離れた位置に設置して下さい。また、定期掃除スケジュールを決め、清潔な状態を保って下さい。これらの原則は、潤滑油の供給設備全てに適用しなければなりません。この原則に外れる場合、汚染のみならず、生産性の低下を招いてしまいます。
 汚染と異物の混入は、絶対に避けるべき重要事項です。したがって、ルールに基づく整然さが必要です。供給設備にはラベルを貼り、コンテナから充填を受ける場合はラベルを照合してください。供給設備とコンテナのラベルは、常に読みやすくしてください。潤滑油の保管庫には、洗浄用油などの乾性油を決していれないこと。もし、それらが潤滑システムに侵入した場合、潤滑不良はもちろん、装置の停止に至ります。

出典書籍:「Practical Lubrication for Industrial Facilities」より

今日のヒント3:汚染防止のアクセサリー
 多くのOEMメーカーは、オリジナルメーカーと比べて最低限の汚染防止設備しかありません。汚染防止の装置は“オプション”です。これらのオプションは、コスト増となりますが、コスト以上の真価を発揮するはずです。以下の汚染防止チェックリストは特定の機器に有効です。採用の際の参考として下さい。

- 循環系の全てに、捕獲サイズと捕捉効率が適正なベータ定格のオイルフィルタを設置する
- 高性能ブリーザーに、捕獲サイズと捕捉効率が適正なオイルフィルタを設置する
- 油圧シリンダーに、汚染物質侵入防止用のロッドブーツを設置する
- ほこり、水、スラッジや大気、ガスなどの汚染物質除去が可能なバッファ容量のある貯油槽を設置する
- グリース給油口に、ほこりの保護カバーを設置する
- 油浴・はねかけ方式で潤滑する機器にオフラインフィルタを設置する
- 大容量の貯油槽のヘッドスペースのパージ、もしくはヘッドスペース管理設備を設置する。

詳しくはこちら!(英文)

潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「ギヤ用油/グリースの固体潤滑剤の性能を決める物質を4つ挙げてください」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:酸価とタイミングオイル交換時期
質問)「予防保全プログラムに酸価(AN)試験を追加すべきですか?」

解答)ノリア テクニカルコンサルタントチーム

 AN試験は通常、油の分析計画戦略の一環とされています。AN試験を実施する主な理由は、時間基準のオイル交換ではなく、油の状態基準のオイル交換時期を決定するためです。
 ANは、潤滑油の酸化に起因した有機酸の蓄積量により変化するため、油の酸化問題の警告となります。このため、オイル交換を計画することができます。正しく適用されれば、潤滑油の過度な長期間供用による設備損傷の危険を回避しつつ、潤滑油の寿命の最適化が達成できます。 AN試験は、ディーゼルエンジン油を除いてほとんどの潤滑油に適用されます。分析コストは、潤滑油のドレイン時間の延長などでバランスします。
 管理されたほとんどの分析ラボは、正確にANを測定することができますが、我々は、使用済潤滑油の分析に、ASTM D974(比色法)よりむしろASTMD664(電位差滴定法)の適用を強く提案します。電位差滴定法は、比色法より正確で、特に暗い色調の油分析に有効です。

潤滑小事典の解答

解答)二硫化モリブデン、黒鉛、PTFE、ホウ酸エステル

英語版はこちら

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