Lube-Tips Newsletter Japan
発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2006年9月11日 No.11 |
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潤滑技術の世界を覗いてみませんか? |
今日の「ちょっとしたヒント」
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1.油に混入したチタニウム
2.汚染物質の防止
3.油を破壊する化学反応
4.ギヤボックスの摩耗対策
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今日のヒント1:油に混入したチタニウム |
使用中の油から検出されたチタニウムは、塗料からの汚染を示しています。この汚染は、ギヤボックスの交換部品や、再生された部品などから発生するようです。チタニウム汚染は、高合金軸受の摩耗、または特殊な鋼製ギヤから生じる場合もあります。
最近、しばらく稼働していたギヤボックスを点検しました。油分析の結果、チタニウム、銅、ニッケル、鉄濃度の増加が見られました。ギヤボックス点検時に、ギヤの1つが塗装されていることを確認しています。油には高いレベルの酸が含まれ、使用中に温度上昇したギヤボックス内で、ギヤの塗料は溶け、凝結していました。
(Brian Groff, Minserco, Inc.) |
今日のヒント2:汚染物質の防止 |
簡単な注意が守られないと、装置の損傷原因となる汚染した潤滑剤が、メインの貯油槽に転送され、他の設備にまで混入してしまいます。
使用中でない周辺機器、ポンプ、オイル缶、グリースガン、メジャー、漏斗などは、常に清浄度を保つため、カバーをかけます。さらに、集中供給・潤滑システムでは、潤滑剤を密閉ラインで扱うため、周辺機器を正しく操作する必要があり、汚染防止策の実施を強く勧めます。
「Lubrication Fundamentals(潤滑の基礎)」より |
潤滑小事典 |
あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「使用中の潤滑油に影響を及ぼす化学反応で、最も破壊的なものは何ですか?」
解答はこちら
ICML検定について詳しくはこちら |
リーン生産のヒントー微粉炭機ギヤボックスの摩耗対策と延命策 |
米国西部地区で操業する石炭火力発電所では、石炭の微粉化プロセスで、短時間でのギヤボックスの消耗に直面していました。ギヤボックス年次点検時の油分析結果より、製造業者によって推薦されたAGMA 6EP(ISO320)ギヤオイルが、わずか使用1年後には、適切な潤滑と保護性を失っていたことが示されました。これは、使用した油中の過度の摩耗金属の存在と、粘度低下の分析レポートによって確認されました。使用したEPギヤオイルのさらなる分析の結果、潤滑油中への粒子状汚染物の、過度の蓄積とEP添加剤減少が、ギヤボックスの消耗に関係していることがわかりました。微粒子の汚染は、主に土、石炭の粉、軸受と歯の磨耗から発生する金属粉で、これらの連鎖が過度のギヤ磨耗を引き起こしました。
◆粉砕機ギヤボックスの概要と運用経費
このプラントの粉砕機ギヤボックスの初期の設計は、60年代前半に行なわれています。 ギヤボックスは、粉砕テーブルに直接接続した青銅のブル・ギヤと、それを駆動する800rpmの大型電動機に接続した鉄鋼ウォーム・ギヤから構成されます。貯油槽容量は255ガロンで、温度制御のため、水冷式の熱交換器が付帯しています(青銅ギヤと鉄鋼ベアリング間には、ISO320EPギヤオイルの無ろ過での供給・潤滑を推奨)。
このギヤボックスは、頑丈でシンプルに設計されていますが、メンテナンスコストが増加傾向にあり、さらに、メンテナンスのためのプラント停止期間/オーバーホール間隔は、プラントの発電スケジュールに合致しませんでした。粉砕機ギヤボックスの典型的なメンテナンスコストと、メンテナンス間隔の実例は以下の通りでした;
1) 12か月ごとの油交換コストは、材料費、人件費込みで5,000ドル、
その間の発電停止に関わる損出が2〜5万ドル。これは、石炭火力
発電ユニットでは、典型的な保守間隔時間となります。
2) 10年操業すると、青銅製ブル・ギヤの歯はやせ細り、その交換には
4週間の期間が必要となり、1ユニットあたり保守作業込みで30万
ドルの総費用となります。
3) 20年操業すると、ギヤボックスの部品全交換が必要となります。交
換部品と工賃は、1ギヤボックスあたり45万ドルを超え、さらに、
1粉砕機あたり25万ドルの生産損出が生じました。
上記は、13システムの微粉炭機が運用されているプラントの例です。
◆摩耗連鎖反応の抑制
磨耗した部材の詳細な予備分析では、青銅のギヤ表面は、顕著なすべり接触により、スポーリング状態にあったことが判明しました。この時点で、青銅のギヤ表面摩耗問題の重要性が取りざたされました。プラント担当者は、摩耗連鎖反応を抑制するため、より良い潤滑システムの調査を開始しました。その結果、担当者は、青銅製ブル・ギヤ表面に関する摩耗パターンは、石炭粉、塵埃、ギヤオイル添加物と微粒子間の接触や触媒反応など、いくつかの要素が複合した結果と予測しました。供用中のEPの添加剤が、
化学反応により消耗します。最も可能性あるメカニズムは、リンや硫黄の関与で、EP添加剤が青銅製プル・ギヤに対する反応性を示すようになり、結果としてギヤオイル中の銅濃度増加につながります。
この続きは「Reliable Plant」(英文)のサイトから!
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潤滑小事典の解答 |
解答)酸化
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