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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2006年8月14日 No.9
 潤滑技術の世界を覗いてみませんか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.“目”で認識する清浄度
2.こんな時に起こる潤滑は?
3.時流に乗って発展する企業
4.ギヤ油のろ過


今日のヒント:油の清浄度を“目”で認識
 油の清浄度は視覚的に伝達しましょう。最近、工場でタービンオイル用などの大きな貯油槽に、目標ISOの清浄度と現在の清浄度の同時表示を開始しました。
 まず、8.5×11インチ大の緑色のシートに、清浄度目標値を記載します。次に、その表示の隣に、別の色(青、黄色、赤色など)のシートを設置し、現状の清浄度を記載します。
 両方のシートを別々のシートプロテクター入れ、それを貯油槽にテープで貼り付けました。これらの表示は、清浄度に対する認識向上に寄与し、ポータブル機器などによる潤滑油の浄化作業時期を知らせるのに有効です。
(投稿:Cyril Ontai,  Predictive Maintenance Specialist, Hawaiian Electric Co.)
潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「低速運転、高荷重、衝撃荷重、機械の停止や始動時などに、引き起こしやすい潤滑は?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
リーン生産のヒント ー 時流に乗って発展するエネガイザー社
 リーンエンジニアリングを導入する企業は、以下の3つの傾向 に分かれます。

1)投資家の満足感、あるいは興味を引く目的で、建前上実施しているケース。この場合、リーンは、年次報告を飾る1つの専門用語に過ぎません。

2)“うわべだけ実施”しているケース。例えば、いくつかのU形セルを組み立て、塗装し、ひとしきり盛り上がった後、最後に、「まさにリーンを実施した」と主張するケース。しかし、リーンエンジニアリングの本質は、プラントの「体質改善」であり、装置・設備の完成とは関係ありません。

3)正しく導入するケース。

 装置資産の充足や効率性が、スピードや柔軟性などのリーンの基礎となる前提条件です。信頼性は、リーン導入の際の重要なポイントであり、これらは在庫低減、コスト低減、スループットの向上、作業時間短縮、品質向上、稼働時間、生産性向上に関与します。
 リーンエンジニアリングを実施している会社は限定的です。米ソフトウェア企業のQAD社が実施したアンケートでは、80%の会社がリ ーンを実施していると解答しましたが、それらが根付いているのは1%に過ぎませんでした。工場や企業のリーダーで、表向きを超えたレベルでリーンを実施しているのは、非常に少ないのが現状です。

 こうした中、大手電池製造会社エネガイザー社は、正しくリーンエンジニアリングを導入した1%の企業の1つです。同社では短期間で、従業員、プロセス、生産性能の改善に挑戦し、注目すべき成果を上げてきました。そして日々、リーンと信頼性の改善による向上に努めています。従業員は皆、リーンと信頼性は、車の両輪のように不可欠な関係にあることを認識しています。

 同社のグローバルオペレーション担当副社長 Joe Tisoneは、以下の ように話してくれました。
「ビジネスでは、スピードと柔軟性が成功への主要な要素です。信頼性のないプロセスにスピードや柔軟性は期待できません。装置が止まっている状態では、時流に乗れるはずがありません。したがって我々は、ビジネス全体の展望から、リーンをとらえています」。

この続きは「Reliable Plant」(英文)のサイトから!
読者の質問から:グリース識別のヒント
質問)「ギヤ油の濾過に目の小さな濾過用フィルタを用いた場合、添加剤が取り去られるとの意見があります。正しいですか?」


解答)Noria テクニカルコンサルタントチーム

 未使用のギヤ油で、添加剤が適切に混合されている状態(完全に溶解している状態)を想定するなら、たとえ1ミクロンレベルのフィル タを使ったとしても、添加剤は除去されません。

ろ過により添加剤が除去される場合を以下に示します。

1)添加剤が劣化・分解した場合(添加剤の機能を失った状態)
2)AW、EP、錆抑制剤などの極性を有する添加剤が固体粒子に付属し、それらの粒子と共にろ過される場合。
3)低温状態で、それまで溶解していた添加剤が析出し、固体状態に凝集した場合。
4)不適切な潤滑剤の混合添加により、添加剤が固体として凝集した場合。

潤滑小事典の解答

解答)境界潤滑

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ルーブ・チップス ニュースレター
2006年8月28日 No.10
 潤滑技術の世界を覗いてみませんか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.原因除去型保全
2.使用中の油の検査
3.基油市場の“きつい”現実
4.AN/BN試験実施の意義


今日のヒント:原因除去型保全を考える
 フィルタバイパス弁からフィルタアセンブリ間は、漏出が生じやすい経路の1つです。バイパス弁は、弁と過度の圧力損失に耐え られるように設計されたハウジングで構成されています。定常運転の際、技術者はバイパスに生じる流れが安定しているか、過剰である かなどを注視する必要があります。
 フィルタエレメント経由の流量よりバイパス流量が大きくなる時は、厳寒時に起きる最悪の事態を想定してください。流体の100%がフィルタを経由するように設計されていますが、温度が低い時には最少の抵抗の経路、例えばバイパス弁や機器の破損箇所などを経由して流れ出ることがあります。

「Proactive Maintenance for Mechanical Systemsから (Jim Fitch, Noria Corp.)
潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「使用中の油が間違っているかどうかを確認する方法は?」

解答はこちら

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リーン生産のヒントー基油市場の“きつい”現実
 潤滑油の世界市場は、18か月以上、大嵐に見舞われています。製造所の事故や、精製所休止、原油価格の暴騰などがこれらの原因で、売手側、買手側ともに明確な方向性が見出せない状態となっています。同時に、供給不足と高い価格が今後継続するのか、一過性の状況なのか、盛んに論じられています。
 クライン社は、市場の速い変化に対処するための、3年間の戦略支援サービス「Global Lubricant Basestocks」の提供を計画しています。これは、モデルベースの学習システムであり、価格設定、製造費、国際貿易問題、および供給/需給バランスなど、分離したモジュールより構成されます。
 各モジュールはクライン社の専門の市場分析に基づきます。市況の変化と「What If」シナリオに基づいていて、加入者が変数を 調整できる動的なツールです。「2004年の潤滑基油の世界市場を見た時、多くの供給があったが、昨年来の多くの出来事により、全く状況が変わってしまった」(Geeta Agashe氏、クライン社研究・分析担当ディレクター)。
「米国湾岸地域の製油設備は、ハリケーンカトリーナ/リタにより、操業停止に追い込まれた。また、精製所の火災、爆発、および触媒の問題は、欧州とアジアでの生産性を低下させた。さらに、非常時の対応の遅さが主要な精製所の復旧を遅延させ、ガソリン価格の急騰につながった。これらの話題は供給に関するものだが、これらにより、ほとんどの石油製品の基油が非常にタイトな状態になった」。
 供給能力の低下した状況で、需要レベルは安定して推移を示しています。供給側は今後、アジアなどで建設予定の製油所について発表しています。しかし、これらの実現性について、懐疑的な工業分野のアナリストがいることも事実です。

この続きは「Reliable Plant」(英文)のサイトから!
読者の質問から:AN/BN試験実施の意義
質問)「大型掘削機デフ装置と、いくつかの大きいプラントギアボックス(修理済)で使用されるギヤ油の酸価・塩基価値(AN/BN)のチェックの依頼を受けました。酸を発生するICエンジンや酸性環境で使用される機器はpHをチェックする必要があると考えますが、酸性環境の形成の見込みがないこれらのコンパートメントに AN/BN試験を実施する意味はあるのでしょうか」。


解答)Ashley Mayer, Noria Corp

 AN/BNは(TAN/TBNとも呼ばれる)重要な潤滑油分析試験項目です。ANは、非エンジンの部品に潤滑油中の酸類濃縮のチェックに適用されています。これらの酸の形成は、基本的には潤滑油の酸化によるであり、ANは、潤滑油の劣化に対する指標を与えます。
 BNはエンジンオイルのみに適用されます。BNは、いわば油の潜在アルカリ能力のようなもので、燃焼の過程で形成される酸を中和する能力を示します。水溶液系でのpHの概念は、一般的に潤滑油には適用されません。
 AN、BN両者は、稼働中の潤滑剤の分析に不可欠の試験と考えられています。通常、ANは定期試験として実行されます。BNは顧客や分析機関の指定により、選択的試験として実施される場合もあります。
潤滑小事典の解答

解答)FTIR、粘度検査、元素分析、酸価/塩基価(AN/BN)試験、引火点テスト

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