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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2006年7月3日 No.6
 潤滑技術の世界を覗いてみませんか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.サンプルボトルのクリーナ
2.潤滑油の酸化
3.リーン生産へのヒント
4.水分混入への対処


今日のヒント:サンプルボトルのクリーナ
 ISOの清浄度規定が緩やかな機器からの油サンプリングの際に、清浄度を保障したサンプルボトルの使用は、コスト的に合わない場合があります。一方、安価なボトルは、清浄度が懸念されます。安価なボトルの使用時には、缶入りの圧縮空気(市販のコンピュータ/キーボードクリーナ)でボトル内部をブローし、残存粒子を減らしています。蓋やボトル内に1回2〜3秒、2、3回吹き付けることにより、十分にごみを除去できることが証明されているため、安定した清浄度を確保することができます。
(投稿:Jerry Baker,   Lube Technician, Tate & Lyle)
潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「潤滑油の酸化の一般的な要因は?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
リーン生産のヒントー解決に向けた「5つのなぜ?」
 問題解決のため、正しいツールを適用しましょう。
以下、問題解決のためのツール「5つのなぜ?」を説明します。

ツールの適切な適用例:
1)問題の予測と解決法に対する体系的なアプローチ
2)複雑な問題をチームで対応する場合のフレームワーク

ツールの不適切な用途例:
1)5つのなぜ?を「5人の誰?」に変え、悪者探しに明け暮れる。
2)書類の体裁にこだわり、ツールを適用していることを強調する。
  問題解決を机上の空論に近い、惰性ともいえる状況で実施した場合、
  時間の浪費に終わる。

5つのなぜ?具体的方法
 5つのなぜ?は、全ての問題解決に有効で、簡単なプロセスです。
 問題意識を持つ、あるいは、問題点の整理から始まり、問題点の整理は解決の方向性を決定します。 解決の方向性を誤ると、それ以降のアウトプットは全て誤りとなります。
 問題点の整理では、データに基づいた現状説明、そして、あるべき姿からの「かい離」をまとめます。
 問題点の整理の際に得られた情報・知識に基づき、内容を変えることは、妥当なプロセスであり、変更に対しオープンであることが求められます。
 問題点の整理の際には、解決法、予想原因や教訓、あいまいな記述、複数の問題を結合した記述は避けなければなりません。

 それでは以下に、良い例を紹介しましょう。
1. 現在、データを2種類の異なったシステムに入力している。
  仕事は予定より平均20%遅れている。
2. 顧客全体で50%を超える苦情がある。
3. 第3プレス機の修理に毎月2,000ドルの費用が発生している。

この続きは「Reliable Plant」(英文)のサイトから!
読者の質問から:水分混入への対処
質問)「オイルリザーバから水を取り除くための、実用的な最善策をお教え下さい。例として、定期的な油の分析で容量15ガロンのギアボックス・オイルリザーバ中のオイルより、3,000ppmの水分が検出された場合の対処について、アドバイス願います」


解答)Drew Troyer, Noria Corporation

 オイルから水分を除去する代表的な技術として、真空乾燥、遠心分離、ジェット乾燥、ヘッドスペースの除湿、吸水・吸湿性ポリマーフィルタの適用が挙げられます。実際には、対象となるオイルの種類、量、リザーバータンクの容量などを考慮し、方法を選定しますので、質問の条件で解説します。
 15ガロンのオイル中から、0.30%の水分が検出される場合、5〜6オンスの水が溶解状態もしくは乳化状態で存在すると考えられます。この場合、携帯型の真空脱水装置もしくは吸水・吸湿性ポリマーフィルタの適用を推奨します。
 吸水・吸湿性ポリマーフィルタを用いたろ過は、なるべくオフラインで実施して下さい。施工時は、接続した配管がギアボックスで使用されるタイプと同じ新油で充填されていることを必ず確認してください。
 ろ過前には、排出バルブを開け、FW(容器の底に沈殿している水分)をできるだけ取り除いてください。FWが残存する場合は、オイル中の水分(%)から計算した水分量(この場合、5〜6オンス)にFWを加算した 量を除去対対象として見積る必要があります。
 FW量は、排出ポートの高さ以下の容量を計算(L×W×H)、算出します。
 排出ポートが容器の最も低い高さに設置されている場合、FW量の計算値はゼロとなりますが、ほとんどのギアボックスにおいて、排出バルブは容器の最も低い高さよりわずかに上に設置されています。このため、吸水・吸湿性ポリマーフィルタを使う場合、溶解もしくは乳化している水分に加えFWとして残存する水分を見積もり、それらの除去に対応でき る能力があるフィルタを準備することが重要です。
 排出ポートから油を引込み、ろ過施工する場合が多く、その際に、水やFW形成の原因となる溶解・乳化形態の水が除去されます。
 水分除去方法について述べてきましたが、対策には混入原因の解析・改善が必要です。通気孔、シール、新油の状態確認を推奨します。
潤滑小事典の解答

解答)高温、水の曝気、金属触媒(デブリなど)。

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ルーブ・チップス ニュースレター
2006年7月18日 No.7
 潤滑技術の世界を覗いてみませんか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.清浄度を上げる裏技
2.粒子を検出する方法3つ
3.コンピュータ管理はなぜ難しい?
4.油を間違えないようにするには?


今日のヒント:清浄度を上げる裏技
 設備の潤滑油に非常に厳しい清浄度レベルを設定しましたが、メンテナンスの際にサンプルが汚染する問題に悩まされました。設備周辺の環境は、お世辞にもきれいとは言えず、ほこりが舞う状態です。
 汚染要因(不適切な手順、ボトルのタイプ、ろ過)排除のため、多くの試行を行い、現在は、以下の方法でサンプリングを実施しています;2mm厚のジップロックの中に、真空ポンプ、フラッシュ用およびサンプリング用ボトルを封入します。サンプル管のみをジップロックから出し、サンプルポートに接続しサンプリングします。
 ポンプから蓋とボトルを取り外す操作は、最初は違和感がありましたが、すぐに慣れました。
(投稿:David Peraza,   Maintenance Lubrication Technician, Cargill Salt)
潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「油中の粒子を検出するための方法を3つ挙げてください。」

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ICML検定について詳しくはこちら
リーン生産のヒントーコンピュータ管理はなぜ難しい?
なぜか活用できないCMMS(コンピュータメンテナンス管理システム)

 米国で著名なコンピュータメンテナンス管理システムの提唱者KrisBagadiaらが実施したサーベイ調査で、施設管理マネージャの94.7%が、「メンテナンス管理ソフトウェアを使いこなしていないと感じている」事実を報じました。「94.7%にまで到達するとは予測だにしなかった。また、80%のレベルのインストール失敗を見積もっていたが、さらに高い失敗率を確認するために、データのサーベイを実施したも同然だ」と述べています。

 平均的な解答者のデータは以下のとおりです。
・従業員数:350人
・メンテナンススタッフ:15人
・設備数:938
・CMMS導入の具体例(2500個の予備部品の追跡、100件の仕事の指示、
 25件/週の購買など)

 保全部門は、CMMSの活用に特に苦労しているようです。過去の10年間、本件に関する多くの研究が行われていますが、94.7%という数字が、問題が広範囲であることを示しています。同時に、過去10年間の進歩がなく、システム使用時の困惑やフラストレーションが改善がされていないということでもあります。「プログラムが複雑過ぎる」(10人中3人が、CMMSの導入に1〜3年の期間を要すると解答)。その他、「意思決定の際にCMMデータは使用しない」、「CMMSは分析ツールではなく自動記録保存装置である」、「私たちには、システムの容量より必要なモジュールが多い」、「更新が必要な古いシステムだ」などなど。

CMMSの行方は? 続きは「Reliable Plant」(英文)のサイトから!
読者の質問から:油を間違えないようにするには
質問)「オイル分析や、システムのトラブルなどの現象以外に不適切な潤滑油使用を把握する方法がありますか?  現在、油の分析プログラムに従って潤滑油を管理していますが、時々間違った油が使用されているのが現状です。」


解答)Mark Barnes, Noria Corporation

 不適切な潤滑油使用の判定には、粘度、添加剤濃度などの油分析が最も有効です。油のタイプ(粘度、基油タイプ、添加剤など)や色調に大きな差がない場合、 感応検査による判定では不十分です。
 ここで、視点を変える必要があります。今回の問題の本質は、油の分析ではなく作業手順とその理解に係わる問題と考えます。結論として、間違った潤滑油の継ぎ足し、もしくは使用問題への啓蒙活動が必要でしょう。次に、油を加える工程をできるだけ簡単にする手当てを実施します。潤滑油種のタグ付けなどが良い実施例です。新油の容器に指定された色と形でタグ付けします。 たとえば、ISO VG220ギヤオイルは赤い円形のタグ、AW46水性潤滑流体は、緑色の正方形タグなどです。
 さらに、漏斗、フィルタカート、コンテナ、移載装置などに同様に専用油のラベルを貼付します。
 最後に、ギヤボックスなどの装置群に使用する潤滑油と同じ色・形状のラベルを貼付します。赤い円が貼付された装置には、赤い円が添付された潤滑油を使用するなど、ごく簡単なルール作りですが、効果的です。
潤滑小事典の解答

解答)粒子計測、パッチ分析(フィルタグラム)、基本的な分光分析、
   分析フェログラフィ、摩耗密度分析。

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ルーブ・チップス ニュースレター
2006年7月31日 No.8
 潤滑技術の世界を覗いてみませんか?
今日の「ちょっとしたヒント」
1.高温状態の潤滑油
2.グリース負荷容量の評価法
3.ウィスコンシンは製造業を讃える
4.グリース識別のヒント


今日のヒント:高温状態の潤滑油
 高温状態で潤滑油を使用する機器のうち、想定より高温状態が長く続く場合は、オイルクーラーの通水状態をチェックしてください。チェックの際、冷却水の流速のみを注視しないでください。流路の確認のため、リターンラインを閉じ、ドレインラインを開けて、単位時間当たりにどれだけ排出されるか確認してください。リターンラインからの排圧を5〜10%補正し、必要流速との比較を行って下さい。
(投稿:Rohit Sharma,  Manager Reliability Eng. BOC India Limited)
潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「グリースの負荷容量を評価する検査を3つ挙げてください。」

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リーン生産のヒントーウィスコンシンは製造業を讃える
 ウィスコンシン州は、“会社の発祥地”と世界的に認識されています。ここには、10,300以上のメーカーが600,000種の仕事を創生しています。製造業に関する労働者数は、米国2位との統計もあります。
 ウィスコンシン州の製造企業は、仕事の質に誇りを持っています。製造業は、ウィスコンシン経済活性化のいわばエンジンであり、州内のほか、ジョブセクターの成長を支える製品を供給しています。
 製造業は、ウィスコンシン州に年間477億ドル(州総生産の23%)という規模で貢献しています。また、製造加工品1ドル当たり、他の セクター1.43ドルの付加価値が付与されています。
 2005年の製品輸出は、ウィスコンシン州からの輸出総額の94% 140億ドルに達しています。企業と住民の関係も良好で、福祉関係では地域コミュニテイに対し多くの支援を行っています。
 これらの成功を継続するためには、州として、学生が製造業界に注目するように支援を行う必要があります。全米製造業者協会(NAM)では、2020年までに、1,300万人の新たな熟練労働者が必要とされると報告しています。
 高度に訓練された製造専門家は高い需要があります。ウィスコンシン州製造会社のCEOに向けた、最近の調査では、57%の企業が雇用計画があると報告しています。そのうちの大多数は、生産業務のための熟練労働者確保を目的としたものでした。
 NAMは、「根本的に、今日の若年層には、製造に時代遅れのイメージがあるということが問題です」と報告しています。彼らの頭にあるのは、50年前の製造業です。若年層が最新工場を訪問しない限り、最先端の技術が製造を変えた事実を理解できないでしょう。今日の近代的な製造プラントでは、高卒後、技術的なキャリアパスを積むことを希望する者か、 学士レベルの人材を求めています。
(James S. Haney, Wisconsin Manufacturers & Commerce)

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読者の質問から:油を間違えないようにするには
質問)「グリースを識別する色や形状指標はありますか? ある装置に隣接して2個のモーターを設置しています。1つはリチウム複合グリース、そして、もう片方にはポリウレア系を使用しています。このため、グリースの混入を防ぐ必要があります。色や形の識別コードが存在していると、誤った添加による汚染の機会は小さくなると考えています。」


解答)Jason Kopschinsky, Noria Corporation

 潤滑剤を識別するための工業規格はありません。このため、いくつかの企業では、自社規定を設定しています。軸受へのグリース給油では、誤ったグリースの添加を防ぐための対策がとられている場合があります。例を以下に示します。

1) 製品タイプ、量、給油間隔を特定するタグを使用します。 グリースガン、開封前の梱包、容器などに、同じ色や形状のタグ付けをします。

2) 潤滑剤の種類を統合する方策を採ります。例えば、電動機は同じ潤滑剤を使う種類に統一します。

3)グリースごとに、グリース給油口部品のタイプを変えます。これは、誤給油の防止に効果的な方法です。

4)適切な潤滑を確保するためのトレーニングを実施しましょう。
潤滑小事典の解答

解答)四球摩耗試験(ASTM D2266)、四球EP試験(ASTM D2596)、
   チムケンOK荷重試験(ASTM D2509)

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