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Lube-Tips Newsletter Japan  発信元:日本ノリア編集部
ルーブ・チップス ニュースレター
2006年4月24日 創刊号 No.1
 潤滑技術・オイル分析のヒント集です!
今日の「ちょっとしたヒント」
1.カップリングの信頼性確保
2.油管理の有効性を教えよう
3.ディーゼルエンジンのバイパスフィルタ
4.ウォームギヤオイルの潤滑


今日のヒント1:カップリングの信頼性確保
 カップリングの信頼性確保のために、用途に合致したグリースを厳選してください。油分より密度の高い増ちょう剤を使用している汎用グリースも市販されています。このようなグリースを回転カップリングに使用すると、強い遠心力により、潤滑が必要な外周側ではなく、内周側に油分が分離する場合があります。
 カップリング用グリースによる潤滑においては、油分と同等もしくは低い密度の増ちょう剤を配合することにより、外周面の摩耗を防いでいます。
(投稿:Doug Branham, Lubrication Systems Company)
今日のヒント2:油管理の有効性を教えよう
 油管理プログラムの有効性を以下の方法で全従業員に周知させています。定期的にサンプルリング・評価した油のISO基準のパーティクル数を合算し、これらをサンプリングした設備の数で割って算出します。この数値と、現場の油管理の状況には、直接的に関連がありませんが、現場で使用される油の平均的清浄度のイメージが得られます。
 これらを四半期ごとに実施し、定常的な“ろ過”やその他の油汚染防止処置と処理の有効性と関連づけて、全従業員に公開しています。
(投稿:Bill Jacobyansky, Maintenance Manager, Guardian Industries)
潤滑小事典
 あなたの知識を試してください。ICML検定問題の1つです。
質問)「一般に、ディーゼルエンジンのオイルポンプから、バイパスフィルタに圧送される量は、何%でしょうか?」

解答はこちら

ICML検定について詳しくはこちら
読者の質問から:水分混入への対処
質問)「微粉炭ボールミル用ギヤボックス内の大型ウォームギヤの潤滑方法をお教え下さい。ボールミル製造元は、“硫黄-リン系添加剤を配合した工業用極圧(EP)ギヤオイルの使用”を推奨していますが、出入りの潤滑油メーカーは、全く逆の見解です。どちらが正しいのでしょうか?また、粘度を考慮した場合、ISOVG320と460のどちらを選定すべきでしょうか。」


解答)Jim Fitch , Noria Corporation

 ウォームギヤの潤滑に関しては、多くの異なる意見が出されています。一般に、ウォームギヤ用潤滑剤には、硫黄-リン系添加剤を使用しないとされています。
 AGMA(米国歯車製造者協会)9005-D94では、鼓形ウォームギヤ用グリースへの硫黄-リン系添加剤の使用は、この場合のように「製造元によって明確に推薦される場合に限られる」と記述されています。
AGMAの記述は、こちら

ウォームギヤのかみ合い部に想定される摩擦/熱環境下の潤滑には、EPレベルか、もしくはそれと同等な潤滑性能(FZG Stage>12*)が必用です。自動車のデフ装置で使用されるGL-5クラスのギヤオイルでは、添加中の硫黄が青銅に対して反応する懸念があります。

*:FZG 歯車試験 Stage12:歯車荷重15,826(N)
歯車面圧1,841(N/mm2)条件の試験で、本規格中で最も過酷な試験条件

 青銅は、ウォーム駆動部の大型ブル・ギヤ部材として一般的に使用されています。100度以下の温度域では、EPギヤオイル添加剤中の硫黄は、銅に対する反応性を示しません。
100度より高い温度で供用される場合は、ASTM(米国材料試験協会規格)D130に規定する銅箔の腐食試験の実施を推奨します。供用中に予測される最高温度で、3日間の腐食試験を実施し、試験面の変色の程度で判定します。ウォームギヤ用に硫黄-リン系添加剤量を低めに押さえたEPギヤオイルも市販されています。オイル中の硫黄-リン添加剤は、安定化され硫黄の反応性は失われています。
 銅合金を念頭としたEPギヤオイルでは、硫黄の反応性を完全になくすか、もしくは硫黄担体を添加する対策がとられます。また、Yellow MetalDeactivators(特殊な腐食/酸化防止剤)と組み合わせて使用すると、中高温で使用するブル・ギヤの腐食のリスクが最小限に抑えられます。

鉱物基油の代わりに、ポリグリコールを採用するケースも一般的です。ポリグリコールは、潤滑油添加剤などによる青銅腐食の心配がなく、EPオイルに匹敵する潤滑が期待できます。(JF)
潤滑小事典の解答

解答) 約10%

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